今回は、志望校検討に当たっての参考ポイントについてお話します。
志望校選びでは、偏差値や大学合格実績等に目が行きがちです。
そこで、上の子の中高一貫校入学から現在(高等部在籍)までを通じて感じた、「意外に見落としがちな考慮すべき8つのポイント」をまとめてみました。
〜意外に見落としがちな考慮すべき8つのポイント〜
①学校の中で平均的な成績の生徒はどういった大学に進学しているか?
・東大等の旧帝大や早慶等の進学実績に目が行きがちですが、平均的な生徒がどういった大学に進学しているかは、その大学の実態を理解する上で重要なポイントです。
・また、子供自身が将来の自身の進学先の基準を決める上で、良い意味、悪い意味でも周囲からの影響を受けやすいので、事前に把握できていると志望校選びの参考になります。
②大学の指定校推薦の決定プロセスはどうなっているか?
・指定校推薦では高校3年間の評定が重要になってきますが、例えばコースや志望大学別にクラス分けをしている場合、比較的指定校推薦の評定が取りやすくなるのが一般的です。
・入学後の制度変更は当然あり得ますが、現時点での学校毎の決定プロセスは確認しておく必要があると思います。
③複数のコース制となっている場合、コース変更(下剋上)はあるのか?
・中堅校では、コース制を採用する学校が少なくないですが、入学後、コースは固定的なものなのか、それとも毎年、成績や本人の希望に応じて下剋上があり得るのかは学校によって異なります(仕組みとしてだけではなく、実態としてどの程度の実績があるのかも含めて)。
・周囲を見ていると入学後に飛躍的に成績が伸びている子も少なくありません。そういったモチベーションを後押しするような仕組みがあると良いと思います。
④大学進学時の一般・推薦入試でのそれぞれの進学比率
・昨今、大学入試も国立、私立を問わず推薦入試による進学が増えています。
・志望を検討する学校がどのような状況かについては、今後の学校生活をイメージする上でも重要ではないかと思います。
⑤駅からバス通学の場合、朝のバスの順番待ちや道路渋滞状況、帰宅時のバスの混雑状況はどうか?
・受験時は在校生が通学しておらず、バスの実態はよく分かりませんので注意が必要です
・また、晴天時、雨天時で道路の渋滞状況が大きく異なることもあります。また、帰宅時のバスの本数はどの程度確保され、過度な混雑はないか等は事前に確認が必須です。
⑥スクールバスの場合、本数が少なくないか?
・スクールバスの場合、所定時間以外に帰宅しようとするとかなりバス待ちが必要となることも少なくありません。
・スクールバスの運行本数についても、事前に確認しておくことをお勧めします
⑦先生の平均在籍年数はどの程度か?
・中高一貫校の場合、公立と異なり、先生の異動はありません。しかし、結構、辞められる先生は目に付きます。経験値が高い先生が揃っている方が望ましいですし、学校内の雰囲気を判断する一つのメルクマールにもなり得ますので考慮されることをお勧めします
⑧自習室はしっかりとスペースが確保され、かつ管理が行き届いているか?
・大学受験に向けて、授業前・放課後に学校で自習をすることが少なくありません。その際、専用の自習スペースがどの程度確保され、学校による管理が行き届いているかは確認をお勧めします。
・設備として自習室はあっても、スペースが少なく実際には使いづらい等もあるかもしれません。
・また、早朝、夜間等についても自習が可能かどうかについても学校毎に差が出ます。
以上、8つのポイントは、私自身は志望校決定時には表面的にしか理解できていなかった、あるいは全く意識していなかったポイントばかりです。
受験本番までまだかなり時間がある今だからこそ、こういった点についても情報収集を進めていくと、今後の志望校決定に当たって役に立つことがあるかもしれません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。