子供のやる気スイッチがどこにあるのか、それが分かればどんなに楽かといつも思っています。
やる気スイッチを入れるには、「外発的動機づけ」と呼ばれる評価や報酬、賞罰などという要素はとても大事だと思いますが、私としては、やりがいや成長実感、楽しい、興味があるといった「内発的動機づけ」にも重きをおきたいと考えています。
そこで、子供の内発的動機づけをどう進めるかについて調べてみました。
心理学者のエドワード・デシの研究によると、内発的動機づけには、「有能感」と「自己決定感」が強く影響するそうです。
Amazonへのリンク エドワード・デシ等『人を伸ばす力-内発と自律のすすめ』
有能感:その活動を通して有能感(能力を発揮できているという感覚)が味わえること
自己決定感:自分自身で決定して動かしていることが楽しい(=自己決定への欲望)
①有能感
勉強における小さな成功体験の積み重ねが(いきなり大きな成功体験は無理ですよね)、有能感を実感させる上で必要と思います。
他人との比較ではむしろマイナスになるので、例えば、過去の自分自身と比較した成長ぶりを認識させることや、小さいことであってもこれまでできなかったことができるようになったことを伝えることで、自信を持たせることができる気がします。
ただ、ここで単純に褒めてしまうと外発的動機づけになるリスクがあります。あくまでもシンプルに認めるというスタンスが必要かと思います。
私自身は、これまで褒めるという外発的動機づけに頼っていた部分が否めないので、今後は、褒めるよりも成長を認めるというスタンスをより意識していきたいと思いました。
②自己決定感
子供が自分自身で志望校や勉強内容、スケジュールを決めているという気持ちに持っていくことが、やはり必要かなと思います。
親や塾の指示に基づいてやらされているだけでは、自己決定感を持てず、気持ちの入り方も弱いと思います。
例えば志望校の決定も、親からの指示や偏差値等の外部評価ではなく、複数の学校見学等により子供にできるだけ具体的なイメージを持たせ、自分の意志で決めているという感覚を持たせてやりたいと思いました。
まとめ
子供のやる気スイッチをすぐにオンにする即効性という意味では間違いなく外発的動機づけが有効ですし、その活用も必要だと思います。
一方で、長期的に見れば、内発的な動機づけに基づき勉強に取り組むように育てることが、勉強の成果をあげていく上では最も近道であると思います。
もちろん、内発的動機づけは時間が掛かりますが、日々の積み重ねが大事だと思いますので、今後も親として最大限工夫・努力をしていくつもりです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。